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1959年、リッチ・ディボス、ジェイ・ヴァン・アンデルという二人の創業者によってアムウェイが誕生。洗剤のネットワークビジネスで成長し、世界を代表するネットワークビジネスとなった。
 日本には1979年に上陸。以後急成長し、91年には店頭登録、現在の売上げは2000億円以上、登録ディストリビューターは100万組という破格の規模に達したのはご存知の通り。開業次年度から倍々ゲームで成長したが、注目されるようになったのは日本上陸5年後から。開業当初はホームケア商品9品目からスタートし、この時までに栄養補助食品、ステンレス調理器セット、化粧品など商品ラインも充実。年間売上げも数百億円を超えた。
 一方、86年いち早く消費者相談センターを開設。フリーダイヤルも導入し、現在の「お客様相談センター」の基礎を築く。さらにこの年以降、社会貢献活動を活発化。世界的な振り付け師モーリス・べジャール率いるバレエ公演など、大掛かりな文化活動を支援した。環境保護活動にも力を入れ、88年に南極徒歩探検「アイスウォークプロジェクト」を後援したのをはじめ、アムウェイ・ネーチャーセンターを設立し、環境保護プロジェクトに対する支援を恒常化した。これらの功績が認められ89年「国連環境功労賞」を受賞している。

このグラフはアムウェイの年度別成長率をあらわしている。グラフを見れば分かるとおり、成長率は年々鈍化しており、世界的に「飽和状態」になっているといえる。
特に今年98年は成長率が3%程度まで落ち込むものと予想され、99年度にかけてはマイナス成長が予測される。
 日本での売上げも1996年の2120億円から97年は2034億円と開業以来初のマイナスに転じている。




<<追加情報>>
いつまで続く売上減少(情報提供 I.Yさん)
年度 売上高 前年比 経常利益
91年度 1230億円 29% 366億円
92年度 1232億円 0.2% 316億円
93年度 1300億円 6% 322億円
94年度 1567億円 21% 400億円
95年度 1780億円 13% 442億円
96年度 2122億円 19% 514億円
97年度 2034億円 ▼4% 427億円
98年度 1925億円 ▼5% 272億円
99年度 1438億円 ▼25% 214億円
2001年度 1190億円 ▼17% 不明

 96年に最高売上2122億円を記録して以降、4年連続で売上が急激に減少して、2000年度では、10年前の実績をも下回る結果が出ています。昨年度の公開買い付け時の企業時価は、買付価格から判断して2129億円です。過去に300億円以上の経常利益を記録し続けて、昨年度たった2000億円程度の時価ということは、株式を一般に公開していない現在では、1000億円ほどと考えられます。分かりやすくいうと、総資産―総負債=1000億円ほど・・おそらく、大半の利益は、株主に配当してしまったのでしょう。

 前年度の売上を二桁以上の割合で減少すると、保有している在庫の回転率が減り、財務の圧迫が予想されますので、多くの商品が廃棄処分されていると考えられます。しかも、他メーカーに比べて、返品率が非常に高いこと(5%ほど)も在庫の回転率を減らす原因になります。

 97年前後に本社ビルや流通センターをつぎつぎと建設しているので、90年代前半に比べて固定費の水準が非常に高くなっていると考えられます。しかも、商業地(特に東京)の不動産価格は下落の一途です。つまり、含み損が財務を圧迫しています。
  さらに、固定費が高いのに、売上がピーク時より半減した水準に戻っているということは、現金収支(キャッシュフロー)が大幅に悪化していることは明らかに推測がつきます。近年、200億円ほどの経常利益が計上されていますが、これは、過去の遺産を売却した合法の水増し利益であると考えられます。


 このまま、二桁の割合の売上減少が続きますと、債務超過に陥ることは目に見えています。この2年以内ほどに、おそらく、現在のネットワーク販売形態が大きく変わることでしょう。現在のボーナスシステムも大きく見なおさざるとえないでしょうし、一部の商品は、別の流通チャンネルに流れることも考えられます。ともかく、現在のままのシステムではもたないでしょう。


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