ニュースキンを始めて1年半ほどして、僕も自分のダウンラインを集めてのグループミーティングを週一回行なっていました。1年くらいネットワークビジネスを続けていると、それなりに鍛えられ、大抵のことでは動じなくなります。結果も出ている頃なので言葉も自信に満ち、スピーチも上達しています。もちろん目指す成功まではまだまだ遠いのですが、それでもグループのダウンラインの人から見ると、すごい人、強い人、特別な人と見られます。初めから成功者の考えをもった、挫折をしない人のように映るようです。
決してそんな事は無く、僕もスタートはみんなと同じだし、失敗だらけだったんだと教えてあげます。よくニュースキンを始めたばかりの頃の話をしてあげました。そうするとみんなとても安心して、勇気が出るようでした。
僕が始めてニュースキンに友達を誘ったときの話です。
・・・・さて、考えていても何も始まりません。とりあえず、伝えようとおもう人をリストアップしました。友達、仕事の知り合い、前のバイトの仲間・・・と挙げてみましたが一生懸命考えても20人くらいにしかなりません。
実際、僕は広く付き合うほうじゃないので、普通の人よりも友人は少ないのです。
しかし、そんなことを言ったら成功できません。
でも、この中から何人がビジネスに取り組むのだろうか?こいつはどうかな?こいつにはなんて言って誘おうか?こいつは・・・・と考えていくとものすごくブルーになりました。どう考えても上手く行かないような気がします。
誘うのが怖くなりました。
疑われたらどうしよう・・・、嫌われたらどうしよう・・・。
こんな風に誘ったらこんな風に言われるに違いない、変な噂が広まっちゃったら困るな。
悪い方にしか考えは進みません。
でもわれわれ相模グループではこんな弱気は許されません。なぜなら、我々は救済者だからです。
一番初めに誘ったのは昔のビデオレンタルのバイト仲間です。そいつは大学を留年し、苦労の無い楽ちんなビデオレンタルのバイトをまだしていました。店の”主”となっていて、社員でもないのに店を任されていました。こうやって書くとお店をてきぱきと切り盛りしていそうですが、何にもやっていない、ただ居るだけのアルバイトです。
どう考えても彼がビジネスに向いているとは思えないのですが、僕と仲も良くて、小手調べに誘ってみることにしました。
要するに自信がないから、いわゆる「自分より弱い人」を誘ったわけです。
ネットワークビジネスを始めたばかりの人にありがちなパターンですね。
しかし、いざ誘うつもりで店に行っても、なかなか話を切り出せません。アップラインからは「ニュースキンという名前は出すな!とにかく連れて来い」と言われています。しかし、とにかく連れて来いといわれても、なんて言ったらいいか分からないのです。
ものすごく緊張しました。しょうがないので、お互いに興味のある車を切り口にしてみました。彼も車が大好きで、毎週車の雑誌を買っています。でもバイトしかしていないので自分の車を持っていません。
僕は店のカウンターの裏で彼と話しながら、車の雑誌を広げて言いました。

「俺、NSX買うことに決めたよ」
彼は「ほほーう(笑)どうやって?」
あの馬鹿にした顔は今でも忘れません。でもこれはチャンス!と思いながら「すごいビジネス始めてさ、億万長者になるんだ」といいました。僕は次に彼の「何?俺にも教えろよ」という言葉を期待していたのですが、実際には彼は鼻で笑いながら「ふーんよかったね」と相手にされませんでした。
いくら本当だぞ!といっても明らかに僕の態度は変で、声は震えています。
「すごい話なんだけど聞きに来ない?」と弱弱しく、いかにも怪しげな言い方しかできませんでした。
「何だよそれ?怪しくない?」とずばっと指摘され動揺の頂点に達した僕は、「いいから来いよ。今日は何時にバイト終わるの?ミーティングに連れていってやる」と渋る彼から無理矢理アポを取りました。
その1時間後に「今日は行けない。ごめんね。」とキャンセルの電話が入りました。
僕の心の中にある成功できる!という高揚感は
あっという間にしなしなになってしまいました。(笑)
|